筑波大学 情報学群知識情報・図書館学類
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 私がこの学類を選んだ理由は、司書になりたかったからです。私がこの学類のことを知ったのは、小学生のときです。当時は前身の図書館情報大学でした。母親に「本読むのもパソコンいじるのも好きなら、司書になればいいじゃない」とすすめられ、それからずっと司書になりたいと思っていました。 高校時代の私は、理数教科に悩まされる典型的な文系の学生で、併願した学部は、法学部、文学部の史学科などでした。正直、「情報学群」のなかにあるこの学類に入って、本当に大丈夫だろうかという気持ちもありました。もしかすると、この文章を見ているみなさんのなかにもこんな不安を抱いている方がいるかもしれません。 そんな方に、自信をもって言いたい。大丈夫です。 それなりに覚悟はしておいた方が良いのかもしれないですが、過度に構える必要はありません。なぜなら、この学類には高校時代に典型的文系学生だった私のような人もいれば、理系分野の方が得意な人もたくさんいるからです。苦手な分野をお互いに教えあえば、きっと乗り越えることができます。それに、春日ラーニングコモンズには、さまざまな質問に答えてくれる心強い先輩がいます。あなたが悩んでいるようなことを解決してくれるような環境がこの学類には揃っているのです。 大学の授業は抽象的で理解できないことも、正直に言うと多いです。苦手な分野の授業となるとなおさらですが、授業を受けるといろいろな視点を知ることができます。いろんな分野に触れてみたいけどついていけるか不安という方も、この学類でいろいろとチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 別の大学を選んでいたら、苦手な分野の授業を受ける機会はなく、その分野からの視点を知ることはできなかったでしょう。それに、この学類に来て出会った、別々の興味関心を持った友人たちのユニークな考え方にも触れることもできなかったと思います。苦手な分野の勉強は確かに辛いですが、その分得られたものもたくさんあります。私は、この学類を選んで本当によかったです。 知識情報・図書館学類と聞いて、皆さんにはどのようなイメージが浮かびますか?おそらくほとんどの方は「図書館」という言葉通り、図書館について勉強できるところだと思われるのではないでしょうか。 しかし、実際に入学してみると、この学類はけっして図書館だけにはとどまらず、哲学に統計、こんなこともやるのと思われるプログラミング演習といった、実に多くのことを学ぶ学類であることが分かります。この幅広い授業内容を少しずつ理解していくことで、将来自分のやりたいことが見えてきて、将来のために必要となるスキルを身につけることができます。また、文系理系を問わないこの学類には型にはまらない多種多様の人に出会えます。私の学年ではそれぞれの得意分野を活かして数学の対策会を開催したり、レポートの情報交換をしたりと、忙しいながらもなんとか課題やテストを乗り切りました。 辛いことが終わったら、美味しいものを食べに行ったり、サークルに打ち込んだり、つくばの広大なキャンパス内を自由気ままに散歩したりと、それぞれの大学生活を楽しんでいます。私は第2外国語でロシア語を履修しているのですが、ロシア語を履修している学類メンバーとロシア料理を食べに行ったりしました。つくばには美味しい料理店やパン屋がたくさんあります。本を一冊持ってパン屋に向かって、そこでゆったりと過ごすといった優雅な休日などもできちゃいます。 大学生活では今まで自分が経験したことのないことがたくさん待っています。授業にサークル、一人暮らしにアルバイト、自分の思い描くことは自身の行動次第でいくらでも楽しくやり遂げることができます。皆さんはどんな理想の大学生活を思い浮かべますか?知識情報・図書館学類には素晴らしい環境があります。皆さんも是非この学類で一緒に学び、遊び、成長していきましょう!16先輩から知識情報・図書館学類1年伊藤 洸紀 ITO Kouki知識情報・図書館学類1年小板橋 優 KOITABASHI Yu 私がこの学類の存在を知ったのは、中学3年のときだったように思います。その当時の私は図書委員を務めており、また学年で1、2を争うほどの図書室通いをしていました。ある日の放課後、私は図書委員の仕事のひとつである本の整理をしながら、図書室の職員の方々と進路について話していたのです。司書や民間の出版業界など、本に関わるような仕事に興味を持っていた私に、ある職員の方が紹介してくださったのがこの知識情報・図書館学類でした。 無事この学類に入ることができ、大学生活をともに送る仲間たちを見渡すと、本当にさまざまな人がいます。違う価値観を有している人、バイタリティに富んだ人、とても優秀な人……。高校までに比べ、大学では私たちがどのような人たちとどう過ごし、どう変わるかという選択権は、私たちの自由意思に委ねられています。 堅い話が続きましたが、私にとっての大学は面白く、楽しいところです。授業では大変なことや頑張らなくてはならないことがありますが、志望して入った学類であることもあり、興味深い授業もあります。また、共通の趣味を深く話すことができる学友も数多くいます。少しでもこの学類に興味を持っている方であれば、きっと充実した大学生活が送ることができると思います。 私が先輩になることが少し不安ではありますが、後輩である皆さんがこの学類に入ってくるのが楽しみです。それでは、皆さんがこの学類の門をたたいてくださることを期待して。知識情報・図書館学類2年北藤 李津子 KITAFUJI Ritsuko

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