筑波大学2015年スクールガイド
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15 知識情報・図書館学類という名前を聞くと、就職先は図書館 ! というイメージがあるかもしれません。しかし、自分も含め企業に就職する学生も多数います。 本学類は文系から理系まで幅広いカリキュラムが組まれています。そのため、視野を広くもつことができ、さまざまな視点から図書館をみることができます。たとえば、図書館で使われる検索システムのOPACを作成する授業も存在します。そこからプログラミングに興味をもち、IT企業に進む学生も多数いるのです。図書館で働くことだけが図書館にかかわる仕事ではありません。図書館に置く本を扱う取次や、出版、図書館の建築やデザイン、web作成などさまざまな分野があり、それらを学んでいけるのです。私が地方銀行への就職を決意したきっかけは、公共図書館などから広がる地域発展に興味をもち、地域に根づいた場所で地元の発展に貢献したいと思ったからです。 また、企業説明会も随時開催されており、OB・OGの先輩方のお話を聞くことができます。実際に働く生の声を聞くことができ、具体性をもちながら企業の知識を身につけることができます。多数の企業から求人オファーがきます。進路に悩んだときは、キャリアアドバイザーもいらっしゃいますし、先生方も親身になって進路相談に乗ってくれます。こういった、企業就職を希望する学生にも安心なサポートがついています。 この学類ではやりたいことができる環境が整っていると思います。また、具体的にやりたいことのみつかっていない学生でも知識情報学を通し、幅広い分野にふれることで、自分に合ったフィールドをみつけることができると思います。困ったことがあれば、周りには仲間がいます。一人ではなく、同じ分野を学ぶ者同士、互いに高め合いながら学習をしていけるのではないでしょうか。 大学生活はさまざまなことにチャレンジをするチャンスです。大学生でしかできないことがたくさんあります。そのさまざまなチャレンジのなかで自分に適した道を選び、素敵な進路を選んでいただけたらなと思います。宮本 奈緒 MIYAMOTO Nao(企業)自分に合ったフィールドを見つけた ! 2012年4月より毎週金曜日に相談業務を行っています。相談内容は就活に限らず、「将来を意識した学生生活についてどう過ごしたいか」なども相談できます。学類生から大学院生の方まで学年問わず、多くの方に利用していただいています。 個別相談のほかには『進路情報カフェ』など、学生さんが少人数で気軽に情報提供できる場も作ってきました。進路に不安はつきものですが、同じ状況の人と話すことでほっとできる場になっているようです。加えて、『お仕事研究カフェ』と称して大学図書館員や国大法人事務職の方を招いて懇談し、実際の仕事を具体的にイメージするための試みや、『進路説明会』では「企業」「公務員」「大学院進学」などに決定した4年生から活動の流れや自分の体験を学生目線で語っていただいています。参加した学生さんからは「体験を聞くことで自分がこれからすべきことが明確になった」などの感想が寄せられました。 私自身、天王台エリアの就職課の就活アドバイザーも兼務していますので、就職課主催のイベントなどの情報提供もしています。 就職課主催のイベントでは、企業の人事担当者やOB・OGが来学し身近に質疑応答ができる『学内企業説明会』(2013年12月には637社参加)や、面接対策などのための『就活フォローアップ講座』など実践に役立つものが数多くあります。イベントや個別相談を通じて他学類の人やさまざまな社会人と接することは進路への意識を高めるよいきっかけになると思います。春日エリアのキャリア相談室よりキャリアアドバイザー 神村 孝子

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