KLiS TODAY Vol.22
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7KLiS TODAY No. 22February 2014豊島 嶺奈   私は2013年9月3日から9月12日までの10日間、ハワイ大学マノア校に滞在し、インターンシップに参加しました。主な訪問先はハワイ州立図書館、その他のハワイの公共図書館、ハワイ大学図書館です。 ハワイの公立図書館は、ハワイ州公共図書館システムによって結ばれています。ハワイ州にある51の公立図書館のどこででも共通の図書カードを利用して本を借りることができます。今回のインターンシップでは、ハワイ州公共図書館システムの中心でもあるハワイ州立図書館をメインとし、活動を行いました。ハワイ州立図書館には、9月4日から9月7日の4日間滞在し、各セクションの説明を受けるとともに児童書コーナーの業務を担当しました。 ハワイ州立図書館は、セクションごとに部屋が分かれており、それぞれの部屋にレファレンスデスクが設置してありました。なかでも特徴的だったのが、Hawaii & Pacific Sectionというハワイに関する資料が置かれているセクションでした。ハワイの人々は自分のルーツ、先祖について調べることが多く、館内でもレファレンス件数が最も多いセクションであるとの説明を受けました。 また、館内は中庭を取り囲んだような作りになっており、ベランダに設置してある椅子に座り、日の光を浴びながら各々の時間を過ごす人々がいました。また飲食自由となっている中庭では、滞在中に100周年の記念イベントが開かれ、図書館員と利用者の交流が行われていました。利用者にとって親しみやすく、居心地のよい空間作りがされていました。 主に私が担当した業務は、週に1度児童書コーナーでひらかれるStory Time、読み聞かせでした。ここでは読み聞かせの専門家に指導をいただき、当日に向けて3日間準備を進めました。Story Timeでは、読み聞かせの他に、子どもたちと簡単な工作をするクラフトタイムがあり、読み聞かせする「かいじゅうたちのいるところ」という絵本に沿ったクラフトのテーマを考えました。当日は15人ほどの子どもたちが聞きにきてくれ、気を散らすことなく話を真剣に聞いてくれました。また、クラフトタイムでは子どもたちと交流することができ、図書館員の方々にもお褒めの言葉をいただくことができました。準備は大変でしたが、日本とは違うハワイのStory Timeを経験できたことをとても嬉しく思います。 この他には、ハワイ大学図書館やその他の公共図書館などに連れて行っていただきました。どこも共通して言えることは、図書館と利用者の繋がりが日本以上に密接であることです。利用者が進んで図書館を利用する形がハワイの図書館にはありました。 国際インターンシップは、海外の図書館を見て回ることのできるすばらしい機会です。考えている以上の学び、経験、楽しさが現地にはあります。ぜひ受講して自分の目で確かめてきてください!(とよしま・れいな 知識情報・図書館学類 4年次)国際インターンシップを経験して ̶ ハワイ編Story Timeの様子ハワイ州立図書館中庭

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