KLiS TODAY 31
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 私は知識科学主専攻において、『日本におけるマイクロライブラリーの実態調査』に取り組みました。マイクロライブラリーは広義には図書館の一種ですが、先行研究は非常に少なく詳細な定義もないため、開拓者になるつもりで飛び込みました。調査の枠組みは、文献調査、量的調査、質的調査の3つです。量的調査は全数調査としたため苦労しましたが、十分に回答を得ることができました。運営者の目的意識からマイクロライブラリーを8つの類型に分け、インタビューでの情報を加えてそれぞれ考察を行いました。新たな分野に飛び込むには勇気が必要ですが、非常にやり甲斐がありました。本研究を基盤としてマイクロライブラリー活動、そして研究が一層盛り上がることを期待しています。(さかい・なお 知識情報・図書館学類4年次) 私はこの1年間、知識情報システム主専攻において、「コンピュータを使って水中でモノを動かす」研究をしていました。そこで、水中で浮き沈みするおもちゃ「浮沈子」の仕組みに注目しました。まず浮沈子の構造を持つように任意の形状の内部の適切な位置に空洞を生成するアルゴリズムをつくり、3Dプリントをしました。3Dプリントで色々な形状の浮沈子をつくることが可能です。それからシリンジポンプとつながった水槽をつくり、水圧をコンピュータで制御して浮沈子を動かしました。この研究は昨年12月にSIGGRAPH Asiaに採択されポスター発表をしてきました。2月の中旬からは都内で開催されるMATというイベントで展示予定です。水中をもっと楽しくするデザインのために、コンピュータが使われると嬉しいです。(こいけ・えいみ 知識情報・図書館学類4年次)

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